主働筋、拮抗筋、共働筋(協働筋)の違いを解説します!

筋肉は、一部分だけが動いているのではなく、いくつかの筋肉が連動して働くことで動作はつくり出されます。
ひとつの動作で、主働筋、拮抗筋、共働筋(協働筋)が働いており、相反神経支配によって連動しています。これらの違いと、主なトレーニング種目におけるそれぞれの働きについて解説します。

主働筋とは?

主働筋とは「ひとつの動作をするとき、中心的な役割を持つ筋肉」のことをいいます。
言い換えると、「ある動作において、メインで働く筋肉」です。

拮抗筋とは?

拮抗筋とは、「ひとつの動作において、主働筋とは反対の作用を持つ筋肉」のことをいいます。
言い換えると、「ある動作において、動きの逆に働く筋肉」です。

共働筋(協働筋)とは?

共働筋(協働筋)とは、「ひとつの動作をするとき、主働筋の補助的な役割を持つ筋肉」のことをいいます。
言い換えると、「ある動作において、サブで働く筋肉」です。

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相反神経支配とは?

ひとつの主働筋が働くときには、それに対する拮抗筋が自動的に弛緩することによって動作がスムーズに行えるようになっています。これを相反神経支配といいます。

例えば、肘を曲げる動作をする場合、上腕二頭筋が主働筋としては働きます。そのとき、共働筋である前腕筋が動作を補助し、拮抗筋である上腕三頭筋は相反神経支配により弛緩します。

逆に肘を伸ばす動作をする場合、上腕三頭筋が主働筋として働き、拮抗筋の上腕二頭筋が弛緩します。

しかし、拮抗筋は自動的に弛緩しますが、完全に脱力すると関節を痛めることもあるので、わずかに緊張を残し動く速度や角度が調節されます。

主なトレーニング種目における主働筋、拮抗筋、共働筋

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まとめ

筋肉を鍛えるときは、主働筋だけに焦点を当てて鍛えるのではなく、その拮抗筋や共働筋(協働筋)も鍛えることで筋力のバランスがよくなります。また、筋力に断りがあると弱いところにより負荷がかかって筋肉や関節を痛める原因にもなります。

スポーツに限らず日常生活でも、身体の前面にある筋肉は意識しやすいですが、背面は意識しにくいところがあります。特に、上腕三頭筋(二の腕)やハムストリングス(ももうら)などはに落としやすいので、意識的に鍛えることが必要です。