実は間違いだらけ…?筋トレの正しい負荷設定を丁寧に解説!

筋力トレーニングを行うにあたって重要になるのが、強度とボリュームの設定です。
筋力トレーニングの主な目的、負荷設定、レペティション・マキシマム(RM)、負荷を上げるタイミングについて解説します。
目標に合わせて効率よくトレーニングするために、正しく負荷設定をして筋力トレーニングに励みましょう。

筋力トレーニングの主な目的

・最大筋力アップ
一度に発揮できる最大パワーを高める。

・筋力アップ・筋肥大
総体的な筋力を高め、筋肉のボリュームを増やす。

・筋パワーアップ
瞬発力を高める。

・筋持久力アップ
筋力の持続性を高め、身体を引き締める。

筋力トレーニングの負荷設定

それぞれの目的に合わせた負荷強度、反復回数、セット回数、インターバル時間、トレーニング頻度の違いを解説します。

負荷強度:どの程度の重さを使うのか。
反復回数:反復動作を何回するのか。
セット回数:1種目何セット行うのか。
インターバル:セット間の休憩時間をどのくらいとるのか。
週頻度:週何日トレーニングをするのか。

最大筋力アップが目的の負荷設定

高強度・低回数で行います。

筋力アップ・筋肥大が目的の負荷設定

中強度・中回数で行います。

筋パワーアップが目的の負荷設定

低強度・高速度で行います。

筋持久力アップが目的の負荷設定

低強度・高回数で行います。

負荷設定のポイント

・大筋群は疲労しにくいため、セット数を多くする。
・大筋群は超回復に時間がかかるため、頻度を少なくする。
・小筋群は超回復が早いため、頻度を多くする。
・筋パワートレーニングは最大速度で行う。
・筋パワートレーニングの反復回数は、スポーツの形式に合わせて行う

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レペティション・マキシマム(RM)とは?

筋力トレーニングで、負荷に対して最大何回繰り返して挙上できるかをレペティション・マキシマムといい”RM”と表記されます。これが実用的な負荷強度の基準となっています。

レペティション・マキシマムは鍛える筋肉によって変わってくるため、各部位ごとに計測する必要があります。

まずは、自分の最高拳上重量(1RM)を指標にして負荷を設定しましょう。

1RM(1レペティション・マキシマム)

1回しか持ち上げることができない重量で、「最大反復回数1回の重さ」といいます。

例えば、ベンチプレスで80KGを1回だけ持ち上げることができる場合、1RMは80KGとなります。

筋繊維には白筋繊維(速筋)と赤筋繊維(遅筋)があり、白筋繊維は赤筋繊維よりも強い力を発揮できるので、白筋繊維の比率が高いほうが1RMを発揮できる力は大きくなります。

1RMから算出する推定反復回数の計算方法

1RMの値を強度100%として、各強度の推定反復回数を計算することができます。

このように、自分の1RMがわかれば、自分の筋力トレーニングに合った負荷強度と反復回数を推測することができます。

例1
1RM80KG 」の人が「反復回数10回」でトレーニングを行う場合、「80KG×75%=60KG」なので、「重量60KG/反復回数10回」を基準としてトレーニングををします。

例2
1RM80KG 」の人が「80%の負荷強度」でトレーニングを行う場合、「80KG×80%=64KG」なので、「重量64KG/反復回数8回」を基準としてトレーニングをします。

負荷を上げるタイミング

負荷を上げるタイミングの決め方のひとつに「2for2ルール」というルールがあります。
これは「直近2回のトレーニングセッションにおいて、ラストセットで設定負荷より2回多く挙上できたら、次回のトレーニングで重量を上げる」という考え方です。

例:
ベンチプレスを「重量60KG/反復回数10回/4セット」行うとします。前回と今回のセッションで、「4セット目で12回」挙上できたら、次回セッションでは「60KGよりも重い負荷で反復回数10回」を目標に負荷設定をしてトレーニングをします。

・負荷を増やす割合の目安
初級者:1〜5%
中上級者:2.5〜10%

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まとめ

筋力トレーニングでは、正しい負荷設定が必要になります。
まずは目的を明確にして、負荷設定を行いましょう。そこで忘れてはいけないのが、筋力トレーニングを続けていくうちに、適正負荷は常に変化していくということです。
成長して筋力が上がれば、適正負荷も上がります。変化に対応して負荷を設定することが大切です。また、筋力トレーニングは全力でおこなってこそ効果があります。ペースはゆっくりでも着実に前進していきましょう。