身体を構成する成分について解説します。それぞれの栄養素が身体にどのぐらい含まれていて、どんな役割があるのか見ていきましょう。
身体を構成する成分
まず、身体を構成している成分について一般的な成人男性を例に見てみましょう。
パーセンテージ(%)は体重比で、どの成分がどれぐらいの割合を占めているかわかります。
身体の組織に含まれる水分量
次に、身体の各組織に含まれている水分量を見てみましょう。
各組織で水分の割合が非常に高く、水分がとても重要だとわかります。
水分
水分は、身体に含まれる最も多い成分で、体重の約60%を占めています。
体内の水分の主な役割:
- 物質を溶かして運ぶ
- 発汗などの体温調節
身体の水分量は性別や年齢によって変化します。加齢とともに比率は低下し、新生児では体重の70%から80%が水分です。成人男性は約60%で、脂肪の多い女性は水分量が男性より数%少なくなります。高齢者は40%から50%になります。
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たんぱく質
身体を構成する成分の中で2番目に多いのが、たんぱく質です。
体重の15~20%を占めていて、筋肉、骨、血液、内臓、皮膚、爪などを作ります。
例えば、運動をすることによって、筋肉や骨、血液中の赤血球などは破壊されますが、それを修復するためにたんぱく質が必要です。
また、身長が伸びたりする成長期にもたんぱく質が使われます。そのため、運動量が多いときや成長期にはたんぱく質の必要量が増します。
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脂質
身体を構成する成分の中で3番目に多いのが脂質です。
中性脂肪やコレステロールがあります。一般的な体脂肪は中性脂肪のことをいいます。
脂質の大半は中性脂肪で、エネルギー源となるほか、体温の保持や身体の保護にも役立っています。
体脂肪が測定できる体重計では、インピーダンス法という方法で測定します。
これは電気抵抗を使って測定するので、スポーツや入浴、食事の後など水分の出入りがあると正確に測定できません。使用するときは毎朝起床時、排尿後に測定し、正確な数値の変動をみましょう。
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ミネラル
身体を構成する成分の中で4番目に多いのがミネラルです。
カルシウム、鉄、マグネシウム、ナトリウムなどをまとめてミネラルといい、約30種類あります。
最も身体に多いミネラルはカリウムで、次にリン、マグネシウムと続きますが、全て大切な栄養素です。
- カルシウム
体重の1~2%を占めます。骨を作るだけではなく、筋肉を動かすなどの働きもあるため、身体を強化したいとき、運動量は多いとき、成長期には多く必要になります。 - リン
骨や歯などに含まれるミネラルです。とり過ぎるとカルシウムの吸収を低下させてしまいます。 - マグネシウム
骨や筋肉に多く含まれています。カルシウムと同じように、筋肉の収縮などに欠かせないミネラルです。
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