【サッカーの話】サッカー選手リオネル・メッシの魅力とは?

サッカーをする人もしない人も、その名を知っているだろうリオネル・メッシ。多くのトップ選手が彼を尊敬し、サッカーの歴史上でベストプレーヤーと讃えています。メッシのどこがそんなにも人々を魅了するのか、独断でまとめてみました。

圧倒的なサッカーセンス

まず、メッシの子ども時代のプレーを見てみましょう。

メッシは8歳から、アルゼンチンのニューウェールズ・オールドボーイスというクラブの下部組織でプレーしました。このクラブは、厳しいアルゼンチンリーグで1部に君臨し続ける伝統のあるトップクラブです。また、アルゼンチン内でもサッカーが盛んなロサリオ州に存在し、そのクラブの下部組織に所属するだけでも相当な競争があります。

そんな中、メッシの8歳のプレーは、今の面影がある通りセンスの塊です。「サッカーをするために生まれてきた」といっても過言ではありません。誰が教えたわけでもないというか、このプレーは誰も教えられませんよね。生まれ持ったものとしか言いようがありません。

そして何よりもすごいのが、あのデコボコのグラウンドで、あの質のプレーができていることです。小さい頃から人工芝でプレーするのが当たり前の日本人にとってはわからないことですが、デコボコのグラウンドでプレーするのは大人でも本当に困難なことです。それをメッシは悠々とできていることが彼のサッカー力の高さを表しています。

完璧のコーディネーション能力

コーディネーション能力とは、サッカーにおいて最も重要な能力のひとつです。運動神経ともいわれ、パワーやスピードなどの筋肉系の能力とは違い、神経系の能力で、脳と身体をつなぐ役割を担っており、7つの感覚的な能力から成り立っています。

コーディネーション能力とは?

  • 定位能力:空間認知能力
  • 変換能力:動きの適応能力
  • リズム能力:リズム感覚
  • 反応能力:反射神経
  • バランス能力:バランス感覚
  • 連結能力:動きの連動性
  • 識別能力(分化能力):ボールを巧みに扱う感覚

メッシのコーディネーション能力

サッカーの「上手い下手」はコーディネーション能力の良し悪しといっても過言ではありません。一流のアスリートはコーディネーション能力が非常に優れていますが、メッシはその中でも圧倒的に優れています。

まるでコートを上から見ているようにすべての位置関係を完璧に把握している「空間認知能力」を持ち、相手の動きに合わせて素早くプレーができる「動きの適応能力」を駆使してゲームを支配します。
そして、優れた「ボールを巧みに扱う感覚」によって魔法のようなボール扱いをすると同時に、独特の「リズム感覚」と相手のチャージをモノともしない「バランス感覚」で相手を翻弄します。
相手の先をいく「反射神経」と、ドリブルからシュートまでの素早い「動きの連動性」でゴールを量産します。

このように、メッシのプレーにはコーディネーション能力がつまっています。メッシの最大の特徴といえばスピードです。身体的なスピードもそうですが、頭と身体をつなぐ速さ、すなわち「認知→判断→行動」の速さと正確さがズバ抜けています。

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何でもできる

メッシが同じサッカー選手から尊敬される理由のひとつに、メッシはストライカーじゃないのにも関わらず、こんなにも得点記録を塗り替えていることではないでしょうか。メッシの比較対象としてクリスティアーノ・ロナウドがあげられますが、彼はマンチェスターユナイテッド時代はミッドフィールダーだったものの、それ以降はストライカーとして大量得点を叩き出してきました。メッシとクリスティアーノロナウドを比較して、決定的に違うことは、メッシはなんでもできるということです。

メッシは得点をとるだけでなく、ゲームメイクもできます。ボランチの位置まで下がってボールを散らしているプレーをよく見ます。ショートパスから、サイドチェンジのロングパスまで正確に使い分けたり、壁パス、スルーパスなどで中央から崩すこともできます。また、サイドに張ってそこからゲームを組み立てていくことができます。

メッシは、ボールを持つことによって才能を発揮するので、それがピッチのどこであろうとメッシがボールを持ったら、そこはメッシが支配している空間となるのです。

シュート、コントロール、ドリブル、パス、どの技術をとっても右に出る者はいません。ヘディングに関しては否定的な意見がありますが、2011年のチャンピオンズリーグ決勝ではヘディングでゴールを決めています。

フリーキックについては、メッシの唯一の苦手分野とされていたのにも関わらず、努力の末、今では世界一のフリーキッカーになりました。「メッシのフリーキック=ゴール」というイメージが既に定着しています。

ここまで、なんでもできる選手がサッカーの歴史上これまでにいただろうか。バロンドール7回受賞というかたちで証明されてはいるが、タイトルの数だけでは計り知れない超人的な能力があることは間違いありません。

ゴールへの最短距離を突破できる選手

当たり前ですが、サッカーは点を取るスポーツです。「相手より多く点を取ったほうが勝ち」というシンプルなルールで、相手より多く点をとるために、戦術を立ててうまく攻めたり守ったりすることを考えます。

では、サッカーで1番価値のある選手とはどういう選手でしょうか。答えは、わざわざ遠回りをせずに簡単に点を取れる選手です。すなわち、ゴールへの最短距離を通ってゴールを取れる選手のことを指します。

メッシは、スペースも時間もない現代サッカーで唯一、個の力で点が取れる選手です。サイド突破もコンビネーションプレーも必要なく、シンプルに1人で突破して点が取れる選手。フォーメーションや戦術など、サッカーを構成するすべての要素を無視して、個の才能とひらめきで試合を決められる選手こそがサッカーにおいて貴重な存在なのです。

誠実さ・謙虚さ

メッシの魅力は、プレーだけではありません。彼の人間性こそがメッシの最大の魅力かもしれません。周りへの配慮、感謝を常に忘れずに振舞っている姿をサッカー以外の場面でもよく目にします。どのインタビューやスピーチでも、家族への感謝、チームメイトやクラブ関係者への配慮の言葉を必ず口にします。

また、メッシの多大な試合出場数に対して、レッドカードで退場した回数はたった2回、コパ・アメリカ2019のチリ戦と、Super Copa2021のビルバオ戦だけです。メッシは無数の悪質ファウルを受けてきているのに、メッシ自身はファウルをせずにクリーンなプレーをしています。

メッシは超億万長者なのに、スーパーカーに乗ることも高価な服を着ることもなく、家族や友人との時間を大切にして生きている姿が彼の誠実さをあらわしています。メッシと妻アントネーラは10代のころからの恋人同士です。そういったところも、メッシに好感が持てる理由のひとつでしょう。

また、メッシ財団を創立し、貧困支援に積極的に取り組んいます。アルゼンチンの決して裕福ではない環境で育ち、自らも発達障害を抱えながら、それを乗り越えてサッカー選手になって社会貢献をしている彼の姿は多くの人に勇気を与えています。

まとめ

メッシのファンとして、メッシの魅力について紹介しました。メッシは、世界一競争率の高いスポーツであるサッカーの頂点に立つトップの中のトップアスリートです。サッカーの才能はもちろんですが、彼の努力する才能、そして頂点に立ち続ける精神力も際立っています。

サッカーをする人なら誰しも、サッカーがうまくなりたいと願っています。彼も同じようにサッカーがうまくなりたいという探求心を持ち続け、リオネル・メッシというサッカーの伝説が生まれたのです。