自分や他人のを認めて、モチベーションをあげるための効果的な働きかけについて解説します。
ストロークとは?
やる気が高くてエネルギーも高まっているチームと、やる気が低く心が疲弊しているチームがあります。
やる気が高いチームには「認め合う働きかけ」があり、やる気が低いチームには、認め合う働きかけがなく、ネガティブなエネルギーがあります。
自分や相手を認める働きかけを「ストローク」といいます。この働きかけが欠乏すると、人はやる気が低下し、他人からの評価が過剰に気になったり、攻撃的になって人に八つ当たりしたり、ものに当たったりします。
それにより、不調などの身体症状として現れたりして、心の病気に発展していく場合もあります。
認め合う働きかけは、やる気を高めるだけでなく、人間が生きていくために必要不可欠な心の栄養なのです。
チームの活動では、どうしてもストロークが偏ってしまう傾向があります。同じ人ばかりがいつも褒められて、同じ人が注意されます。また、存在感が薄くて、あまり声を掛けられない人も出てきます。
ストロークが偏ると、働きかけの足りない選手に様々な問題が出てきます。誰にストロークが足りていないのかを見極めて、足りていない人にはどのような言葉がけができるのかを考えて実践することが大切です。
ストロークの種類
・肉体的ストローク:触れ合いを伴う
・心理的ストローク:触れ合いを伴わない
・プラスのストローク:受け取った人が嬉しく感じる
・マイナスのストローク:受け取った人が嬉しく感じない
相手が大切だからこそ伝えたけれど、相手にとっては嬉しく感じられない「注意」は、「マイナスのストローク」です。
ストロークは、プラスとマイナスのバランスが大切で、普段からプラスのストロークを受け取っているからこそ、マイナスのストロークも受け取ることができるのです。
ストロークの貯蓄
ストロークというのは貯金のように心に貯まっていきます。
うれしいことがあったときや、誰かに認めてもらったとき、心の中に「プラス」が入ります。反対に、嫌なことがあったときや、つたくなるような言葉を言われたときは、心に「マイナス」が入ります。
心の中が「プラス」で満たされているときは、気分がよくなり、心の中が「マイナス」に入ると偏ると嫌な気持ちになります。
「プラス」が1つ心の中に入ると、「マイナス」が1つ心から出ていきます。「マイナス」が1つ入ると、「プラス」が1つ出ていきます。これを「ストローク貯蓄のメカニズム」といいます。
辛いときや気分が落ち込んでいるときには、心の中に「プラス」を入れていけば、心の状態を回復していくことができます。
心に「プラス」を入れていくために自分でできることは3つあります。
➊ 自分で自分を認める(ねぎらう、褒める)
➋ 認めてくれる人に近づく(褒めてもらう機会を増やす)
➌ 日頃からストロークを発信しておく
(ストロークは循環して戻ってくる)
ストロークは人に与えれば与えるほど、同じ質のストロークが返ってくるという性質があります。チームの中でストロークを活用すればするほど、ストロークは循環し、返ってくるのです。チーム全体が活性化していくことにもつながります。
ストロークに対する思い込み
まとめ
選手が自分を認めること、相手を認めることがやる気のあるチームへと導いていきます。ストロークの力を効果的に使って、チーム全体を活性化していきましょう。
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