知らず知らずに自分で決めてしまっている限界を取り去って、その先に目を向ける方法について解説します。
自己認識を変えて、自己制限を取り払う
体操やフィギュアスケートの競技では、新しい技が生まれると、次の年にはその技を演じる選手が数名現れることがあります。それは、「○○選手にできることならば、自分にもできるはず」と信じて挑戦する人が増えるからです。
これまで不可能だと思えたことでも、誰かができるようになることで、現実にできる人が増えていくのです。限界を決めているのは自分自身です。
誰かの言葉で暗示がかけられ、自分の思い込みで制限をつくっているのです。自分で自分の限界を決めているのですから、自分の力で限界を超えることもできるのです。
「ニューロロジカルレベル」という知覚のフィルターの階層があります。
知覚のフィルター層は、上位にあるものは下位にあるものに影響を与えているという特徴があります。上位にあるものは、自己認識(自分をどのように認識しているか)と信念(信じていること)です。下位にあるものは、能力、行動、環境です。自己認識と信念が変わると、能力や行動や環境の感じ方が変わるのです。
「ニューロロジカルレベル」をすることで自分の制限を超えて目標を達成した自分になるための準備を整えていくことができます。
自分に新しいラベルを貼って生まれ変わる
選手たちは自分にどのようなレッテルを貼っているのでしょうか。
「本番に弱い」「弱気」「ひかえめ」など、自分について信じていることは、自分の行動や結果にも大きな影響を与えています。もし自分に貼ったレッテルを貼りかえることができれば、望ましい自分へと変化することも可能なのです。
例えば、弱気なプレーが目立つ選手に、ある監督が「君はネイマールだよ」と伝えると、ネイマールのようなプレーができると思い込んだその選手は、みるみるうちにプレーが変化して、見違えるような堂々としたプレーができるようになっていきました。
これこそが、ラベルを貼りかえて、奇跡の変化を生み出す手法です。
変化させたい内容に合わせて、どのようにラベルを貼りかえれば効果的なのかを考えていきます。
まとめ
「自分は世界で活躍する選手だ」と思い込むことは自由です。そして思い込みが変われば、能力や行動も変えられます。自分で勝手に決めた限界を、自分で打ち破っていくことができるのです。
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