メンタルトレーニングは、トップクラスのアスリートに必要なものと思われるかもしれませんが、初心者はもちろん、部活やクラブチームに所属している10代の選手やプロ選手まで、あらゆる競技、レベルの選手に必要なものです。
目次
メンタルトレーニングの効果
メンタルトレーニングを行えば、心の状態が切り替わり、前向きに行動したり、心を落ち着かせて目指すパフォーマンスができるようになります。
また、いいパフォーマンスができている自分をイメージすることによって、本当に高い技術を習得できたり、自信やモチベーションを高めたりすることも可能です。
「心技体」という言葉のように、心と身体は密接につながっています。心の状態が整わなければ、トレーニングにも身が入らず、成果も上がりません。心の状態を整えてトレーニングや試合に臨めば、日々のパフォーマンスの質は上がり、望む成果が得やすくなります。
メンタルトレーニングの7つの効果
➊ 不安や緊張のコントロール
試合で緊張しても、落ち着いて実力が発揮できる状態に切り替えられるようになる。
➋ モチベーションが上がる
練習も試合もやる気が高い状態で取り組むことができ、成果が上がるようになる。
➌ 集中力が高まる
「今必要なこと」に集中することができるので、成果が上がるようになる。
➍ 気持ちの切り替えが素早くできる
失敗や失敗したときでも、気持ちを素早く前向きに切り替えられるようになる。
➎ 問題解決力が高まる
悩みやスランプに陥っても、自分の中に解決法を見出して行動しながら前に進んでいくことができるようになる。
➏ 自信がつく
自分に自信がついてくるので、チーム内で自分の意見を発現できるようになり、リーダーシップがとれるようになる。
➐ 目標達成力が高まる
自分の望む未来に向かって、何をすればいいのかわかるようになり、行動に移しながら目標に近づいていくことができるようになる。
メンタルのスパイラル
「負のスパイラル」は悪循環を、「正のスパイラル」は好循環を示します。
悩みや課題を特定し、問題解決に適したメンタルトレーニングを行うことによって、負のスパイラルから抜け出し、正のスパイラルで行動できます。
『負のスパイラル』
『正のスパイラル』
心をコントロールする
スポーツをするときに、「やる気を出しなさい」「もっと頑張りなさい」「気持ちを切り替えなさい」「自信を持ちなさい」などの言葉をよく聞きますが、そう言われても、どうすれば「もっと頑張れるのか」「気持ちを切り替えれるのか」「自信が持てるのか」わからない人が多いと思います。
何度も言われてるのにできないと、自分がダメなのかと思ってしまいますが、そんなことはありません。選手自身が誰よりも一番、もっと「やる気を出したい」「気持ちを切り替えたい」「もっと頑張りたい」「自信を持ちたい」などと思っているはずです。
具体的な問題解決方法を知ることができれば望む結果を出すことができるようになるでしょう。
メンタルトレーニングは、それらを実現するための具体的な手法です。
結果を出せるのは、高いモチベーションを維持しながら、集中して取り組むことができる人たちです。
ちょっとしたコツで、自分のやる気を高め、主体的にトレーニングできるようになったら、選手の未来は変わっていきます。
心の声を切り替える
メンタルトレーニングで心をコントロールし、目標達成のために必要なメンタルを身につけます。
『悪い心の声』
『良い心の声』
アプローチの仕方
相手を思い通りに動かそうとして、ガミガミ言ったり、文句を言ったり、責めたり、批判したり、脅したり、罰したり、褒美でつるようなことを「外的コントロール」といいます。
相手が早く言うことを聞いてくれそうな気がするので、これらの手法が使われることが多いのですが、自発的に動いてるわけではないので、誰も見ていないところではその行動は続きません。
外的コントロールでは主体性は育たないだけでなく、続けていくと信頼関係は壊れていきます。
選手が主体性をもち、自発的に行動するような働きかけを支援型アプローチといいます。「どういう結果を手にしたいのか」「自分はどのようになりたいのか」、本当に望んいる目標が具体的に描けたときに、選手は実現したい気持ちが高まり、自ら動きだします。
支援型アプローチではやる気が高まるだけでなく、信頼関係も深まっていきます。
外的コントロールと支援型アプローチ
外的コントロール
支援型アプローチ
まとめ
メンタルトレーニングによってスポーツのパフォーマンスを向上させることが可能になります。また、スポーツだけではなくあらゆる分野で役に立つことでしょう。
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