「モデリング」や「サークルオブエクセレンス」という手法を使って、イメージの力だけで実力を発揮できるようになる方法を解説します。
憧れの選手になりきって行動する
試合直前やセレクションなど、レベルの高い選手たちに囲まれても引けを取らないように自分をアピールしなければいけないときがあります。
弱気になりそうな状態から、一瞬で「できる自分」になるために、「モデリング」という手法が有効です。
こんな場面でこんな風にできたらいいなと思うことを、あの選手なら完璧にできるだろうなと思えるその人になりきって行動することをモデリングといいます。
メンタルが強く、堂々と自分をアピールできそうな選手で思いつくのは誰でしょうか。
同じ競技の選手でも結構ですし、別の競技で尊敬できる選手でもよいので、頭に思い描いてみてください。
その人になりきって、試合の直前練習をしてるところをイメージすると、ふるまいや態度、プレーはどのように変わるでしょうか。自分にとって、一番しっくりくるモデルを探しておくとよいでしょう。
自分には難しい、自分には無理、と感じることでも、憧れの選手ならできると思えます。この方法をつかうと、憧れの選手のイメージを活用するだけで、自分のアイデンティティではなし得ないような成果を出すことが可能になるのです。
切り替えスイッチをつくる
「自信に満ち溢れている」「試合で堂々と落ち着いてプレーができる」「自分のペースでプレーができる」「なにがあっても冷静でいられる」など、頭の中で「こう変わろう」と考えるだけでは簡単に変わることはできません。
しかし、新しい神経回路をつくることによって容易く変わることができます。
例えば、レモンは酸っぱいということを学習しているので、レモンと想像するだけでも反応して唾液が出ます。同じように、ある色を想像すると自分の状態が切り替われるように、意図的に学習して新しい神経回路をつくります。そうすれば、ある色をイメージするだけで、自分の状態を変化させることができるようになります。
「できる自分」になるための切り替えスイッチに「サークルオブエクセレンス」という方法があります。
まとめ
心を自在に切り替えるためには繰り返して神経回路をつくっておくことが必要です。心のスイッチを入れる感覚をつかむと、意図的に「勝てる心」を再現できるようになります。
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