自分自身にする「質問の力」でやる気を高め、意識の方向づけをして効果的なトレーニングを行う方法について解説します。
「質問の力」を使って感情を切り替える
自分自身に聴こえてくる声が、そのとき感じる感情や身体の状態をつくり出すので、心の声を切り替えると感情や状態が切り替わります。さらに、質問を使うともっと効果的に心と身体の状態を切り替えることができます。
質問をされると、脳は質問に答えようとして、答えを探し始めます。そのとき、意識の向きが変わります。
さらに、答えようとする質問の内容を理解するときに、質問に含まれている前提を受け入れているのです。
例えば、「どうすればそれができるようになりますか?」という質問には、「どうにかすればできるようになる」「〇〇すればできるという方法がある」という前提が含まれています。この質問をされることで、未来に希望を見出し、具体的な方法を見つけながらやる気を高めていくことができるのです。
このように、心が前向きに切り替わり、やる気が出てくる質問をパワーアップクエスチョンといいます。それに対して、「どうしてこれができないのだろう?」という質問は、心のエネルギーを奪うのでパワーダウンクエスチョンといいます。やる気が湧いてくる効果的な質問をうまく活用すれば、やる気スイッチを手に入れることができます。
意識の方向設定をして練習を有意義にする
質問をされると意識の方向設定ができます。
「エクスプレッション9マス日記」は、トレーニング前に”今日の目標”を書き入れ、トレーニング後は”今日のトレーニング”を振り返りながら、やり残したことやできなかったことを”明日の課題”に変えることができます。
これを使って、自分自身に問いかけながら意識の方向設定をすることで、周囲や状況に流されることなく、自分が本当に望む結果に向かって、大切な時間を使っていくことができるようになります。
まとめ
「質問」はやる気を高め、自ら行動するのにとても有効です。トレーニング中や試合前には、やる気を高められる「パワーアップクエスチョン」を投げかけてみましょう。
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